やってみたら楽しかったという感想がよく聞かれるオンライン飲み会。
自分の好きなものを食べたり飲んだりしながら、終電や閉店時間を気にせず楽しめるのがいいところですね。
とはいえ、それは気心の知れた相手だからこそ、自宅でリラックスした姿をお互いに見せてもいいと思えるもの。
「オンライン飲み会が流行っているから」という理由だけで、「たいして仲良くない人からやってみたいと誘われた」「取引先や上司からやろうと言われている」なんてこともあるのではないでしょうか。
オンライン飲み会はやりたくないし面倒だけど、外出自粛が要請されている中、家にいるのは当たり前なので断りづらい。これがオンライン飲み会のデメリットでしょう。
断り方とそれぞれの注意ポイント、どうしても参加しないといけない時の対処法を、友人とのSkypeやオンラインゲームなどの経験からまとめました。
オンライン飲み会を断る時に伝えること
外出自粛ムードが高まっているなか、オンライン飲み会だと、家にいるから断りづらいという声が聞かれるようになりました。
オンライン飲み会は自分が飲み食いするものは自分で用意することから、外食を控えていることや金欠、アルコールが飲めないことを理由にしづらいのは確かです。
しかしオンライン飲み会を断りたい人にとって、実はリアルな飲み会を断るよりハードルが下がる面もあります。
とはいえ、飲み会を断るのに困っているということは、面倒でもなるべくその人間関係に波風を立てたくないからですよね。
リアル飲み会でも、オンライン飲み会でも、断るときに伝えたいのは以下の3つ。
① お誘いをくれたことに対する「ありがとう」
② 飲み会に参加できない理由
③ お詫びの言葉や、「また機会があれば誘って」という言葉
この3点を伝えると、人間関係が気まずくならずに済むでしょう。まず「ありがとう」とポジティブイメージを伝えておくのがポイントです。
オンライン飲み会の具体的な断り方や理由5種類
ご紹介する断り方や理由は、基本的に一人暮らしでも家族と住んでいても使えます。
しかし、オンラインという性質上、誘ってきた相手やメンバーの所属(会社かプライベートか)、ITリテラシーの程度によって使い分けるのがポイントです。
以下の5つにわけて、具体的にみていきましょう。
デバイスや環境が理由の断り方と注意点
- 家のネット回線やWi-Fiの調子が悪い
- ギガが足りなくなって通信制限がかかっている
- 通信制限にならないよう節約している
- 夜遅い時間に騒げない
オンライン飲み会ならではの断り方ですが、意外と注意が必要です。
最近は在宅ワークが推進されています。「パソコンがない」「カメラがない」「操作方法がわからない」という理由は、相手やシーンを選ぶ理由といえます。
「パソコンやカメラがないならスマホを使えばいいじゃない」と言われて返答に困ってしまいます。
職場の人からの誘いであれば、在宅ワークで仕事していないのでは?明らかに嘘なのでは、と疑われてしまいます。
ネット回線やWi-Fiの調子、スマホの通信制限を理由にするのも、やはり在宅ワークをしている状態だとあまり信憑性がありません。
夜遅くに騒げない、という理由も「イヤホンマイクを使えば大丈夫」と言われる可能性があるため、さらに理由を用意しておくほうがよいでしょう。
デバイスやIT環境を理由に断る場合は、在宅ワークをしていると知らない人や、ITに詳しくない友人からのお誘いなど、使うシーンはよく選びましょう。
体調不良や健康を理由にした断り方と注意点
- 風邪気味なので早めに寝たい
- 夕方からちょっと頭痛があって休みたい
- 1日中画面を見ていて目が痛いので、目を休めたい
- 健康診断の結果が気になっているから(お酒を)控えたい
- 医者に止められている
- ちょっと前に飲みすぎちゃったから控えておく
- いい機会だから断酒(ダイエット)しようと思っている
王道中の王道の断り文句は、やはり「体調不良」系でしょう。
普段、当日の飲み会のお誘い時には、誘われていきなり体調不良を装いづらいですが、在宅ワークが増えている今なら別。
仕事仲間からの急な誘いであったとしても、当日にオンライン会議があってよほど元気な姿を見せていなければ使えます。
たいていの人は体調不良や健康面を理由にすると素直に引き下がってくれるはずです。
風邪気味というのは簡単ですが、いらぬ心配をかけてしまう可能性もあります。
相手によっては「慣れない在宅ワークで疲れがたまっている」「1日中、画面を見ているから目が痛い」など別の理由を使うほうがいいでしょう。
ビデオ通話の画面を見なくてはいけないオンライン飲み会だからこそ、「目が痛い」というのも意外と理由になります。
しかし自宅から参加できるオンライン飲み会だけに、「ちょっとだけ参加して」や「お酒じゃなくてもいいから」と食い下がられる可能性もゼロではありません。
そういう時は「明日に差し支えるので」「見てると飲みたくなってしまうから」や、別の理由を組み合わせて丁重に断りましょう。
仕事を理由にする断り方と注意点
- 明日までに終わらせたい作業があるので難しい
- 急に仕事がふってきて、今はそれどころではない
- 昼にあまり進まなかったから、取り戻しておきたい
- (後日の予定日)頃は業務の締め切りが迫っているから忙しい
在宅ワークになると勤務時間の縛りが緩くなり、成果が出ていればいつ仕事しているか、あまり問われない会社もありますよね。
子どもの面倒を見ながら在宅ワークを進めている場合、作業時間が夜にずれ込むことは十分あり得ます。一人暮らしでも、昼間に集中できなかった日もあるでしょう。
人によって始業、終業時間も差が出てくる在宅ワークだからこそ、会社の飲み会でも友人からの誘いでも、工夫次第で比較的使いやすい断り文句です。
リアル飲み会だと、わざと残業するハメにもなりがちですが、オンライン飲み会ならその心配はいらないですね。
会社の飲み会を断る場合、仕事を進めておきたいといいながら、実は何もできていないというわけにはいかないのが注意点です。
在宅ワークとはいえ勤務時間に厳しい会社の場合は、職場関係の飲み会を断る口実には使わないほうがよいでしょう。
他の予定を理由にした断り方と注意点
- 資格試験の勉強をしないといけない
- オンライン英会話の予約を入れている
- オンラインヨガ(フィットネス)の予約がある
- 他のオンライン飲み会(デート)がある
- 夜に読書(運動)する習慣をつけようとしている
資格試験の勉強など、他の予定があるという断り文句はリアル飲み会でもよく使われますね。
オンライン飲み会じゃ習い事とかが理由にできないのでは?と思いがちですが、そんなことはありません。
オンライン英会話や通信講座、例えば自宅でできるフィットネスサービス SOELU(ソエル)のようにオンラインヨガもあるので、理由に使っていきましょう。
勉強してるとバレたくない場合は、こうした運動系のオンライン講座を口実にすると比較的悟られずに済むかもしれません。
「在宅ワークでちょっと太り気味なんだよね。普段運動しないけどやってみようかなと思って」とか言うと共感を得られそうです。
ただし全くリサーチしていないとボロが出ますので注意しましょう。
他のオンライン飲み会やデートの予定がある、という口実は、オンライン飲み会に参加しない主義で通したい人は避けましょう。
「夜はひとり(または家族と)の時間を取りたい」や「これを機に読書(運動)の習慣をつけようとしてる」など、あまりプライベートを邪魔しないでほしいニュアンスを伝えてみるのもありです。
一人暮らし向け!家族を理由にした断り方と注意点
- 今、家族がちょっと大変で・・・
- 話を聞いてあげると約束している
- 実家の親が最近不安がっているから連絡すると約束している
一人暮らしだと使えないのでは?と思ってしまいがちですが、本当に家族である必要はありません。
ペットでもサボテンでも、好きな芸能人でも、家族のような大切な存在でいいのです。一人暮らしでもペットを飼っていて大切にしていれば、家族みたいなものですよね。
家族を理由にされると、詳細まで聞いてくる人はかなり減るでしょう。
一人暮らしということは実家を離れていますよね。最近はいろいろと不安な情勢です。
多少良心が咎めますが、ふだんは実家にめったに連絡しないという人でも、この時期なら信憑性があります。
後で事情を聞かれる場合も考えられるので、当たり障りなく答えられるよう準備しておきましょう。
家族や子どもがいる人向け!家族を理由にした断り方と注意点
- 一人になれる空間がない
- 家族に話を聞かれたくない
- 子どもの寝かしつけをしなければならない
- 子どもと一緒に寝てしまうため難しい
- 家族と約束がある
家族や子どもがいれば自然と出てくる理由ではないでしょうか。
休校中のお子さんがいるならば「子どもが寝た後、たまった仕事をしないといけない」といった二段戦法も可能です。
断り文句じゃなくて現実にそうだというケースも多々ありそうですね。
オンライン飲み会はしない主義を貫く断り方も
オンライン飲み会は絶対にやらないというのであれば、一貫しておくのもひとつの方法です。
とはいえプライベートではオンライン飲み会をしているのに、会社ではやらないなどの場合は、うっかり話してしまったりSNSからボロが出る可能性もあります。
断りたいお誘いが職場なのか、プライベートなのか、アプリやITに詳しい人がいるかどうか、在宅ワークしているかどうかなど様々なシーンに合わせて、使い分けることが必要ですね。
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どうしても参加しないといけない!対処法3選
オンライン飲み会の断り方の具体例をあげてきました。
しかし会社や取引先など、どうしても参加しないといけないオンライン飲み会がある場合や、断りきれなかったということも考えられます。
そんなオンライン飲み会を乗り切る対処法は、以下の3つです。
- あらかじめ参加できる時間を伝え、その時間が来たらきっちり退出する
- 存在感を減らし、フェードアウトする
- 飲んで寝てしまう
時間を決めて参加し、きっちり退出する
オンライン飲み会は自宅でできるため際限なく続いてしまうのがデメリットですが、角が立ちにくいのが、時間を決めて参加する方法。
例えば「たくのむ」というサービスは、例えば2時間など、オンライン飲み会の開催時間を決めることができます。
こういったサービスを利用するよう、飲み会を仕切ってしまうのもひとつの方法です。「たくのむ」の使い方はコチラの記事をどうぞ。
もうひとつは「○時からはやりたいことがあるので、それまでならぜひ参加したい」など、事前に予定を伝える方法です。
予定時刻になったら、話題が盛り上がっていたとしても、ひと声かけて退出します。
オンライン飲み会なら、通話終了ボタンだけ押せばよく、物理的に無理やり引き止められることはありませんので、毅然とした態度でいましょう。
私のオンライン上の友人は、長年決まった時間に必ず通話を退出していました。事前に予定時間を伝えておくと、意外と残ったメンバーは気にしないものですよ。
理由を聞かれたら、これまでにあげた断り文句を使ったり、寝る前に○○するのが習慣でやらないと今ひとつ調子が悪い、などと伝えてみましょう。
ぼーっとする、ストレッチする、ネットサーフィンするなどなんでもいいです。
オンライン飲み会は自宅でする分、オンオフの切り替えがしづらいもの。習慣などを理由に「この人はそういう人なんだ」と思わせてしまうのも手といえます。
存在感を減らし、フェードアウトする
普通の飲み会でも、トイレに行くと言ってリフレッシュすることがありますよね。
オンライン飲み会では口実を作って、一時的にマイクをオフにし、カメラの前から移動してしまうのです。
人数が少なくても使えますが、あまり序盤からだと不自然なので注意しましょう。
トイレ以外では「おつまみやお酒がなくなった」という理由も使えます。自分で用意する必要があるオンライン飲み会ならではですね。
「洗濯機まわしてくる」など家事系も、オンライン飲み会なら時間の有効活用と好意的にみてもらえる可能性が高いです。
「ちょっとコンビニに買いに行ってくる」「おつまみを料理してくる」と言った場合、比較的長い時間、その場からいなくなってもあまり違和感がありません。
ビデオ通話をしていると、ちょっとした生活音もマイクが拾ってしまう、ずっとカメラにうつっているのが落ち着かない、と気疲れしてしまうんですよね。
ちょっと疲れたなというときは、他のメンバーに話しかけられたり、話に参加するまでマイクをオフにしておくのもアリです。
リアルな飲み会と違い、リフレッシュしている姿を誰かに見られる心配は不要です。オフにしている間、ひとりで愚痴ったりゴロゴロしてもOK。
リフレッシュしつつ、飲み会での話も聞いておけるのが、オンライン飲み会ならではのメリット。
音やカメラを気にせずに動けるタイミングを作ると、気持ちを切り替えやすいですよ。
参加だけはしたいけれど、できれば別のことをしたいという時もありますね。
普通の飲み会で、皆が盛り上がっているのにスマホをいじったり別のことをしていればひんしゅくものですが、オンライン飲み会ならこっそりできることもあります。
少人数では使いづらいですが、ビデオ通話中のスマホやパソコン以外にタブレット端末などがある場合は、マイクをオフにして動画やゲームをしながらでも参加可能です。
人数が多いほど、発言をしなければ存在感が少なくなることを逆手にとった方法ですが、やりすぎると「人間関係の維持」という大前提を壊しかねないので注意しましょう。
飲んで寝てしまう
自宅だからこそ、思いっきり飲んで寝てしまうというのも可能です。オンライン飲み会に参加した、という事実は残せます。
オンライン飲み会では普段お酒に強いタイプの人でも、家だと好きなお酒をリラックスして好きなだけ飲めるので、飲みすぎてしまう人が多いようです。
寝ている姿を配信することになるのがデメリットですが、カメラから死角になる場所で寝ている(ことにする)という手もあります。
うっかりカメラにうつったりするとすぐバレますので、難易度は高めでしょう。
番外編 ネットやWi-Fi、デバイスが急に不調になる
オンライン飲み会を事前に断るには、ネットやWi-Fiの不調、パソコンがないなどの理由は、最近だと意外に使いづらいとお伝えしました。
しかしSkypeなどのツールを長時間、大人数で使ってきた経験上、通話中に意外と多いのが、ネット回線やWi-Fiが切れたり、マイクやスピーカーなどのデバイスの不調です。
急にアプリが落ちる、急にWi-Fiが接続できなくなる、音がハウリングして聞き取りづらい、声をマイクがうまく拾わない、といったトラブルは、誰にでも起こり得ます。
そうなると設定を調整したり、パソコンやルーターを再起動したり、原因の切り分け作業がたくさん出てきます。
再起動することを理由に、いったんオンライン飲み会を退出するということも考えられます。
急にWi-Fiが切れる場合は、いきなり前触れもなく飲み会からいなくなることもあり得ますから、オンライン飲み会に参加したという事実を残しつつ、突然いなくなるという荒業も可能といえます。
チャットやLINEなどの別のアプリで、「急に調子が悪いから設定を見直してくる」「ごめん、色々やってみたけれど原因がわからないから今日はもうやめておく」などと連絡してしまえば、なかなか強要できません。
ただし何度も起こるものではありませんし、モラル的に大いに問題があります。悪用せず、本当に緊急事態にのみ使うようにしましょう。
オンライン飲み会を断る時は事前にシミュレートを
オンライン飲み会の断り方と注意点、どうしても参加しないといけない時の対処法を、まとめました。
オンライン飲み会だと断りづらいという声が多いですが、リアル飲み会と同じように使える断り方もあります。
一方で在宅ワークが推進され、パソコンやカメラ、通信環境がないという理由は意外と使いづらいのが実情です。
どんな理由であっても、会社の飲み会なのか、友人同士の飲み会なのか、ITに詳しい人がいるかどうかなど、シーンによって選択肢が大きく変わってきます。
特に最近は、オンライン飲み会のお誘いもオンラインであることが多く、じっくり理由を考えることができます。返事をする前に事前によくシミュレートしておきましょう。
またご紹介した中には、一部かなり強引な方法もありますので、用法用量にはくれぐれもご注意ください。
インドア派の人は外出自粛ムードの中でもあまり生活パターンが変わらず、苦にならないが、そうでない人には飲み会や外食できないのは苦痛だと聞きます。
自分にとって楽しいことでも、他人にとって楽しいこととは限らないですよね。お互いがそういう意識を持つよう心がけることも大事なのではないでしょうか。
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