コオロギせんべいは低糖質おやつで糖質制限向き?タンパク質やカロリーは?

無印良品からコオロギせんべいが発売になると話題になっていますね。

なにかのネタかと一瞬考えてしまいますが、昆虫食について真面目に取り組んだ商品だそうです。

昆虫は高タンパク質な食材として注目されています。高タンパク質食材といえば、低糖質で糖質オフや糖質制限ダイエットに重要となる食材ですよね。

コオロギせんべいは糖質制限・糖質オフダイエット時のおやつとして、使えるアイテムなのでしょうか?

無印良品が発売するコオロギせんべいとは?、味が似ているというエビとコオロギのタンパク質を比較し、コオロギせんべいは低糖質おやつなのかを考察してみます。

この記事のまとめ
  • 無印良品から昆虫食を考える「コオロギせんべい」が発売
  • コオロギのタンパク質量は、鶏肉や豚肉、牛肉と比較して約3倍
  • コオロギの味はエビに似ており、コオロギもエビも高タンパク質食品
  • エビは高タンパク質といえるが、各種えびせんは糖質が多く、低糖質食品とはいえない
  • コオロギせんべいはえびせんと類似のレシピ、工程と考えられる
  • コオロギ自体は高タンパク質低脂質だが、コオロギせんべいは低糖質おやつではなさそう


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昆虫食に注目!無印良品から発売のコオロギせんべい

無印良品を展開する株式会社良品計画のプレスリリースには、2019年11月21日付けで、コオロギせんべい開発について発表されました。

当時2020年春に発売となっていたので、予定通りに発売される運びとなったというわけですね。



無印良品のコオロギせんべいに使われているのは、徳島大学の研究で食用に向いているとわかった「フタホシコオロギ」なのだそう。

コオロギというと秋に草むらで見かけたり、鳴き声がしたりといった、野生のイメージがあります。

コオロギせんべいに使用されているのは、食用として衛生的に飼育されているそうなので、安心していいのですね。

そもそもはこのコオロギせんべい、「昆虫食」へのアプローチとして開発されています。

昆虫食というと、正直抵抗感がありますよね。ですが、今後の人口増加にともなう食料難への対策として「未来の食材」として注目されているのだそう。

日本ではイナゴや蜂の子を食べる地域がありますし、昆虫食自体はアジアや南北アメリカの52カ国で行われており、世界で珍しいことではありません。

今後起こり得る食糧難を考えると、試しておくのもアリといえそうです。

1袋55gで税込190円と、ポテトチップスが60gで約90円とすると2倍以上の価格。



とはいえ話題の商品としては、買いやすい価格といえます!ネットストア先行販売なので、発売日の5月20日は要チェックですね。

コオロギの栄養成分は?タンパク質が多い!

コオロギの栄養は?タンパク質量が肉類の3倍?!

昆虫食が注目される理由のひとつが、昆虫が含む栄養素。なかでもタンパク質だそうです。

無印良品の公式サイトによると、100gあたりのタンパク質量は、コオロギが60gである一方で一般的な肉類は約20g

100gあたりのタンパク質量 コオロギ(パウダー):60.0g 鶏(むね肉):23.3g 豚(もも肉):22.1g 牛(もも肉)):21.2g
出典:無印良品 公式サイト



普段食べている鶏、豚、牛と比較して、ざっくり3倍のタンパク質を含んでいるというのだから驚きです。

タンパク質が重要だという話しは、特に糖質制限や糖質オフダイエットに少しでも興味があるなら聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。

エビのタンパク質量は?コオロギと比較

無印良品の公式サイトには、コオロギせんべいの味について「香ばしいエビのような味」だと書かれています。

さらにエビとコオロギは、生物学的にも近しい関係なのだとか。

「エビは海の昆虫、コオロギは陸のエビ」と言われると、たしかにエビも昆虫っぽい外見をしています。

エビのタンパク質量はどれくらいなのかというと、ゆでたもので100gあたり約20g、干しエビだと100gあたり約49gだそう。

普通にゆでた状態だと、鶏や豚、牛肉と同じくらいのタンパク質量ですが、干したものはその2倍以上にもなるようです。

コオロギはパウダー状にしたものの栄養成分ということなので、比較する対象としてのエビは干しエビの方が適していそうですね。

100gあたりのタンパク質量
  • コオロギ(パウダー):60g
  • 干しエビ:49g



干しエビのタンパク質量も十分多いですが、それでもなおコオロギの方が上回っています。

コオロギは高タンパク質かつ低糖質食材として、今後注目されていくのかもしれませんね。


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コオロギせんべいは低糖質おやつ?えびせんと比較考察

5月14日時点では、無印良品のコオロギせんべいは発売前であり、カロリーや栄養成分について明らかになっていません。

とはいえ低糖質食材だとされてきた鶏、豚、牛肉と比較して約3倍のタンパク質を含むというコオロギ。

コオロギせんべいは糖質オフダイエット中のおやつや、糖質制限食に使えるのでしょうか?個人的にはとても気になるので、考察してみます。

エビの入ったお菓子といえば代表的なのは、えびせん。おやつに食べるとあっという間に食べちゃいますよね。

コオロギせんべいは、コオロギをパウダー状にしてせんべいに練り込んだものだそうなので、えびせんとも近そうです。

えびせんのカロリーや栄養価、タンパク質量はどれくらいでしょうか。

例えば坂角総本舗のえびせん、「ゆかり」を例にあげてみると

6.1g/1枚あたり

エネルギー:23kcal

たんぱく質:1.6g

脂質:0.1g

炭水化物:3.9g

出典:坂角総本舗 原材料・栄養成分一覧



無印良品のコオロギせんべいが1袋55gなので、同量程度と換算すると、タンパク質は約26g、炭水化物が約64g、エネルギーは377kcal。

タンパク質が意外に多い印象ですが、お世辞にも「ゆかり」は低糖質おやつとは言いづらいですね。



好きな人も多く、文字通りやめられない止まらない、カルビーのかっぱえびせんならどうでしょうか。

8gあたり

エネルギー:40kcal

たんぱく質:0.5g

脂質:1.8g

炭水化物:5.4g

出典:カルビー公式サイト 「主なカルビー製品の栄養成分一覧」



同じように換算すると、カロリーは500kcal、タンパク質6.25g、炭水化物67.5gになります。

かっぱえびせんもやはり低糖質おやつとは言えません。

どちらも炭水化物は60gを超えており、やはり糖質制限や糖質オフダイエットのおやつに使えないといえます。

ちなみに無印良品のコオロギせんべいは、「余計な原料を使わず、シンプルな配合にした」と書かれています。

よりシンプルな材料ではないかと考えられる、手作りのえびせんと比べてみます。

えびせんを手作りするレシピの材料例としては、以下のようなものがあげられます。

干し桜エビ 大さじ3
白ゴマ 大さじ1
青のり 小さじ1/2
上新粉 100g
塩少々
水90~100ml
揚げ油適量

E・レシピ「エビせんべい」のレシピ



干し桜エビは大さじ1で約3gだそうなので、このレシピでは約9gの干し桜エビを使うといえそうです。

9gの干し桜エビに含まれる可能性のあるタンパク質量は、約4.4g。上新粉の炭水化物量は100gあたり79g。

せんべいの生地として使われる上新粉の炭水化物量が圧倒的すぎて、とても低糖質おやつとはいえないですね。

ご紹介した手作りえびせんべいのレシピでは、干し桜エビを粉末にして混ぜ合わせる工程があります。

生地にパウダー状の材料を練り込むという点でコオロギせんべいと共通しています。

せんべいにするということ自体が、うるち米やもち米などをもとにした上新粉や米粉で生地をつくり、揚げる工程を含みます。

コオロギせんべいも生地あってのもので、レシピや工程は似ていると考えられます。

必然的に炭水化物量=糖質量や、カロリーも大きくなりますね。

コオロギ自体は高タンパク質、低糖質食品といえますが、残念ながらコオロギせんべいは低糖質おやつではなさそうです。

ゆるめの糖質オフダイエットだとしても、うっかり食べるとあっという間に糖質過多になってしまいそうなので、糖質制限中には注意が必要になりそう。

コオロギせんべいで昆虫食について考えるきっかけに

無印良品から発売されるコオロギせんべい、昆虫食を考えるきっかけになりそうですね。

タンパク質量が、鶏肉や豚肉、牛肉と比較して約3倍ということに驚きでした。

味はエビに似ているそうなので、おいしくて低糖質だとして将来は普通に食べるものになっているのかもしれません。

無印良品のコオロギせんべいは、コオロギをパウダー状にしてせんべいに練り込んでいるため、コオロギそのものは見た目からはわからないようです。

昆虫食にいくらメリットがあるとはいえ、やはり見た目に抵抗感を感じますよね。でもその姿が見えなければ意外と大丈夫かもしれません。

が、公式サイトには「コオロギの味を活かすために余計な原料を使わず、シンプルな配合」との記載が。

ということはダイレクトにコオロギの味が・・・?と考えると、ちょっと躊躇してしまいました。

知らずに食べさせられて怒る人もいるかもしれませんが、私は気づかず食べてしまうほうが「意外と大丈夫だった」と受け入れられそうな気がします。

発売後、食べてみた人たちの感想が楽しみですね。


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