【新型コロナ】温泉・銭湯・ジムの風呂は大丈夫?危険と安全な感染対策

イベント中止や小中高の休校など、外出を控えてばかりだとストレスもたまってきますね。スーパー銭湯など広々としたお風呂でゆっくりしたい時も出てきます。

スポーツジムのお風呂をはじめ、スーパー銭湯などの温泉つまり公衆浴場は大丈夫なのでしょうか。感染者と同じお風呂につかっていたら感染してしまうの?と心配になったりしますよね。

スーパー銭湯などのお風呂を利用する場合の感染リスクや注意ポイントをまとめました

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スーパー銭湯・公衆浴場は大丈夫?安全それとも危険?

リフレッシュしたい時に便利な銭湯ですが、スーパー銭湯や健康ランドといった施設は緊急事態宣言が出た一部地域では休業要請の対象となっています。

新型コロナウイルスが流行する中、利用することの危険性は、結論から言うと入浴前後の感染リスクに特に注意が必要といえます。

この記事のまとめ
  • 銭湯などは「公衆浴場法」に基づく法令・規則で衛生基準が定められている
  • 保健所が抜き打ち検査に来るため、衛生管理は徹底されている
  • 施設内は換気されており、すぐにウイルスが蔓延するような環境ではない
  • お風呂の水はレジオネラ菌などの感染症対策のため消毒されており、お風呂で感染する可能性はなさそう
  • 不特定多数の人が利用するため、飛沫感染・接触感染のリスクはあり、手洗いや消毒、咳エチケットが必要
  • ひとりひとりの感染予防対策が重要

ではなぜそういえるのか、具体的にみていきましょう。


スーパー銭湯やスポーツジムなどのお風呂でうつる?

銭湯やスポーツジム、エステなどのお風呂で感染することはあり得るか考えてみます。

銭湯の衛生基準とは?

銭湯は「公衆浴場法」に基づき、各都道府県の条例で構造や衛生基準が設けられている施設です。

「公衆浴場」とは「温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設」を指しており、くわしくは3つに分類されています。

そのうち今回は、いわゆる健康ランド、スーパー銭湯、ジムに併設されているお風呂などを例に考えていきたいと思います。

こうした施設を営業するためには、都道府県知事の許可が必要となり、保健所の指導や検査を定期的に受けています。

新型コロナウイルスについての相談窓口も保健所ですが、その保健所が指導している施設のひとつなのですね。営業中は保健所が抜き打ち検査にくるため、衛生管理を徹底しなければ営業停止などにもなりかねないのです。

営業許可を受けるためには、浴室や脱衣室、浴槽などの床面積や構造、照明、換気設備などの基準をクリアしなければなりません。

こうした施設はレジオネラ菌による感染症が発生する可能性があります。

そのため日々の管理についても、不特定多数の人が利用することを前提に、掃除や照明、換気、水質などについて基準が設けられています

公衆浴場やスーパー銭湯は密閉空間なの?換気は?

感染予防に換気が重要とされています。厚生労働省は、銭湯をはじめとする公衆浴場での水質・衛生管理等について、指針を都道府県に対して出しています。

令和元年9月に改正された指針・要領「公衆浴場における衛生等管理要領」では、換気について以下のように定めています。

脱衣室及び浴室は、脱衣又は入浴に支障のない温度に保ち、かつ、換気を十分に行うこと。なお、空気中の二酸化炭素濃度は1500ppm以下、一酸化炭素濃度は10ppm以下であること。

厚生労働省「公衆浴場における衛生等管理要領等について」



脱衣室、浴室は支障のない温度に保ち、かつ換気を十分に行うことが必要と明記されています。

二酸化炭素濃度1500ppm以下というと、0.15%以下になります。1000ppmを超えると軽い眠気が生じるのですが、大人2人が部屋にいれば簡単に超えてしまうそう。

脱衣所やお風呂は明らかに2人以上の人数がいますよね。実は多数の人が集まっても問題ない空気環境を保てるように換気設備が設置されているのですね。

感染者と一緒のお風呂に入ると新型コロナウイルスに感染する?

厚生労働省は同じく令和元年9月に改正された指針・要領「公衆浴場における衛生等管理要領」で、浴槽つまりお風呂の水の消毒について記載しています。

浴槽水の消毒に当たっては、塩素系薬剤を使用し、浴槽水中の遊離残留塩素濃度を頻繁に測定して、通常0.4mg/L程度を保ち、かつ、遊離残留塩素濃度は最大1mg/Lを超えないよう努めること。

厚生労働省「公衆浴場における衛生等管理要領等について」



つまりこの2点がポイントです。

  • 浴槽水の消毒には塩素系薬剤を使用すること
  • 浴槽水中の遊離残留塩素濃度を0.4mg/L程度を保つこと

(温泉の泉質によって塩素系薬剤が使用できない場合など、必ずしも塩素系薬剤を使わなくても良いという例外はあります。)



この消毒に使われる、代表的な塩素系薬剤が、ノロウイルスをはじめ新型コロナウイルスの消毒にも有効とされる次亜塩素酸ナトリウムです。

「遊離残留塩素濃度が0.4mg/L程度」といわれてもピンときませんね。mg/L(ミリグラムパーリットル)は、水質を表す最もよく使われる単位です。

一般家庭の風呂の浴槽には約200Lの水が入りますが、この浴槽に0.2gの物質が含まれている時の濃度が1mg/Lだそうです。

ここで身近な水道水を例にあげてみます。水道水が塩素で消毒されているというのはよく知られています。

水道水は水道法など国の法令に従って適切に塩素消毒されています。東京都水道局は、新型コロナウイルスの予防について、水道水によって感染することはないと下記のように記載しています。

コロナウイルスに分類されるウイルスに対しては、一般的に、塩素等による消毒の効果が高いため、適切に塩素消毒されている水道水が原因となって新型コロナウイルスに感染することはないと考えられる。(※)

※ 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 片山浩之教授より  (水処理分野におけるウイルスに関する専門家)

東京都水道局



ではこの水道水の消毒基準とはどれくらいなのかというと、国は蛇口での残留塩素濃度を0.1mg/L以上保持するように定めています(水道法施行規則第17条)。

  • 銭湯などのお風呂の水=遊離残留塩素濃度は0.4mg/L
  • 蛇口から出てくる水道水=遊離残留塩素濃度は0.1mg/L

蛇口から出てくる水道水より、銭湯などのお風呂の水のほうが塩素濃度が高い

水道水より塩素濃度が高いのがわかります。一般細菌やインフルエンザウイルスなどは塩素に弱く、容易に消毒されるそうです。(水道水をかければウイルスが消毒されるわけではありません)

銭湯などのお風呂の水が塩素で消毒される主な理由は、レジオネラ菌などによる感染症を防ぐためです。

次亜塩素酸ナトリウムによる消毒液は汚れや時間経過、紫外線などによって消毒効果が低下しますよね。

お風呂の水は遊離残留塩素濃度0.4mg/L程度を保つように決められているため、消毒剤を継続的に使っています。

レジオネラ菌などに対する消毒効果を保つように対策されているのですね。

感染者と同じ浴槽につかっていたからといって、すぐ新型コロナウイルスに感染するということもなさそうです。

出典:首相官邸HP



洗い場や脱衣所で密集することはありませんし、換気はされていますが、不特定多数が集まる場所であることには違いありません。

感染リスクが当然ないわけではなく、感染リスクを把握しておくことが必要といえます。

  • スーパー銭湯など公衆浴場は「公衆浴場法」に基づいており、衛生基準等が決まっている
  • 保健所は予告なしで立入検査にくるため、銭湯等は衛生管理を徹底している
  • お風呂や脱衣所は換気が行われている
  • お風呂の水はレジオネラ菌などの感染症対策のため消毒されており、その塩素濃度は蛇口から出る水道水よりも高い
  • 入浴中の感染リスクは低めといえる


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スーパー銭湯やジムのお風呂は安全?感染リスクを下げる行動が必須

公衆浴場、スーパー銭湯、温泉などは換気が行われています。水道水やお風呂の水は塩素消毒等されており、直接の感染源にはならなさそうですね。では本当に安全といえるのでしょうか。

各施設が清掃や消毒を行っていますが、不特定多数の人が出入りしており、皆が手洗いやアルコール消毒を必ずしているとは限りません。

利用するひとりひとりが予防のための対策をとることが、危険性を下げるために重要です。

スーパー銭湯など公衆浴場に行く際の注意ポイント

改めてスーパー銭湯などに行くことの感染リスクを考えると、入浴中以外に感染の可能性が高いといえます。

  • スーパー銭湯など公衆浴場への行き帰り
  • 入浴前後にロッカーや脱衣かごなどを使用する
  • スーパー銭湯に併設される施設の利用(食事や休憩スペース) など


こうした点を踏まえて、スーパー銭湯など公衆浴場に行く場合の注意ポイントは以下の8点です。

  • なるべくすいている時間帯に行く
  • 移動は徒歩、自転車、マイカーで
  • 入館時はアルコール消毒する
  • 不特定多数の人が触るものに直接触らない、触った後は必ず手洗いまたはアルコール消毒する
  • ドライヤーなどを使用中に、目・鼻・口に直接手を触れないように注意する
  • 自分が使用するロッカーや脱衣かごはできれば使用前に消毒させてもらうか、直接触れないようにする
  • なるべく他の人と距離をとる
  • 咳エチケットを行う、体調不良のときは利用しない

スーパー銭湯などの公衆浴場では接触感染に特に注意が必要といえるため、感染の危険性は低いとはいいづらいですね。ひとりひとりが予防対策を取ることが安全性を高めるために重要となります。


「公衆浴場法」では、施設側は「伝染性の疾病にかかつている者と認められる者に対しては、その入浴を拒まなければならない」(公衆浴場法第4条、例外あり)と決まっています。

さらに「不衛生な行為をする者に対して、その行為を制止しなければならない。」(第5条第2項)とも書かれています。

一方で実は、利用者側にも義務があり、「公衆浴場において、浴槽内を著しく不潔にし、その他公衆衛生に害を及ぼすおそれのある行為をしてはならない。」(第5条第1項)となっています。

施設側が拒否できるのは明らかに感染症にかかっているとわかる場合だけなので、拒否できるケースは少なくなると考えられます。

しかし施設側はもちろん利用者も衛生的に利用しなければならないとされているのですね。

スーパー銭湯など公衆浴場で感染予防対策を行うための持ち物

こうした感染予防対策を行うためには、普段の持ち物に加えて以下の物を持っていくといいでしょう。

  • アルコール消毒剤(手指用と物用)
  • タオルやハンカチ(咳エチケットや直接触りたくないものへの対策)
  • ティッシュ (咳エチケットや直接触りたくないものへの対策)
  • マスク(行き帰り等に使用)



スーパー銭湯などの公衆浴場は、日頃の衛生管理があるからこそ、様々な感染リスクを下げることができていますさらに個人が感染予防対策をしっかり取ることで、安全性を高めることができますね。

  • 施設内は法律に従って換気されている
  • 浴槽の水などは消毒されており、水を介しての感染の心配はいらないそう
  • 不特定多数の人が出入り、使用するので、接触感染に注意
  • 感染を防ぐために手洗いや消毒を必ずする
  • 往復の移動中も感染予防対策をしっかりする


公衆浴場やスーパー銭湯だけでなく、利用者も感染予防対策を

公衆浴場やスーパー銭湯は大丈夫なのかということについて、衛生基準や感染リスクから注意ポイントをまとめました。

スポーツジムの浴場を利用した感染者がいたということですが、浴場つまりお風呂が直接感染源になるということはなさそうです。しかし不特定多数の人が利用する施設であるため、注意が必要なのも事実ですね。

消毒されているから安心・安全というわけではありません。利用者全員が手洗いやアルコール消毒をしているとは限らないため、ひとりひとりの感染予防対策が重要です。

スーパー銭湯など公衆浴場を利用するかどうかについては、リスクを正しく知った上で、それぞれの事情にあわせて判断することが必要です。予防策をとっていれば絶対に感染の危険性がなく安全だ、大丈夫だというわけではありません。

重要なのは感染予防に効果的な手洗いの方法やマスクの付け方、咳エチケットなどを身につけることといえるでしょう。

ストレス発散にもお風呂に入ることは効果的といえます。感染予防対策をしっかり行って、安心してスーパー銭湯などを利用できるようにしたいですね。


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